sakihasakielのブログ

オタクのオタクグッズでのコーディネート奮闘記です。

自作服の苦労を語ってもいいかしら。

新しいい服作ったよって上げると「すごーい」とか言ってもらえたり

着て歩いていると「いいなー欲しい」って言ってもらえるんですけど。

嬉しいけど複雑なのです。
洋裁する方ならわかると思うのですが 作るってとってもしんどいのです。

だから安易に「市販みたい!」とか「欲しい」とか「作って」って言わないでって思う心の内を語っておこうかと思います。

 

モチベーションが無いと作れないの。


私は毎日ルーティーンで生きている。
4:30か5:00には起床して珈琲を飲みながら読書する。アニメ見たり映画の時もある。
9:00には出勤して19:00までは仕事。30分程度で帰宅して
21:00には身支度済ませて就寝。
趣味の活動は基本的に朝にするのである。
しかし、お洋服づくりは朝の時間だけでは終わらない。
制作時間はあくまでも下準備あってこそで作り続ける為には努力あるのみでした。


2019年の12月中旬


予告より一か月半ほど遅れてコナン生地が販売開始した。
とりあえず各色5mづつ購入。(のちに全部で30m追加購入しました。)
夜寝るのを24時にする事で活動時間を捻出することにしたのです。

朝に裁断して、夜に縫うというリズムができあがるとモチベーション維持しないと作業が進まない。間に仕事するのでどんどん作業が憂鬱になります。

私は服を作る作業が好きではないので尚の事・・・

 

何しろタイムリミットは一か月後。
1/20のクールジャパン前夜なのだから!(や、別にクールジャパン始まってからでも作ったらええねんで?だけどねクールジャパン始またら家帰らんとユニバいくねん。創作の時間等無くなるのです。)

 

まず青い生地でジャケットを作るも気に入らず。市販の型紙を使った方が良いと考えせっかく買ってきたのになんか違う。
今思うと肩幅ぴったりで作りすぎているし襟がでかすぎる。
最悪な出来栄え。これでは外では着れないからむくれながらその日は帽子を作りなんとか形になったので翌日ベストに着手。
こちらも市販の型紙。
しかしそれもあまり気に入らず、布と型紙をゴミにした絶望感から脱出するべく得意なスカートから作ることに。

 

自分に自信をつけるには得意な事をやってまず簡単に達成感を得るに限る。


茶色の布で作ったハイウエストスカートは素晴らしいウエストラインを持って誕生。
型紙は昔作ったスカートから流用。自分で作った型紙なのでルール無視の自己流。(しかし失念していたがその頃はまだ若くスカート丈が短い汗。アラサー女にはキツイぞ。)

これはパーフェクトな出来栄えであると自画自賛出来る。(丈が短いけれど。)
モチベーションを下げないようにコーディネートできる帽子とか小物を作って自信を取り戻したところで
ベストに着手。

(帽子は苦手な算数で計算して型紙を作ったよ。カチューシャは適当に生地を左右対称に切るんだよ。)

モチベーションが低い時に作ってもいいものはできない体質なので自分の機嫌を自分で取るのに必死w

ベストは型紙から考えました。
体が寸胴なので背中がフィットする事と前合わせがダボつかない事に注力し、ハイウエストスカートと合わせる為に丈を短めに設計。
肩幅を太めにしつつもデブに見えない様に生地を変えてみました。

(安い布で作ってみて調整して納得してから本番布にいくんだよ。失敗いっぱいでイライラしてやばいです。)


実はこのベストが一番のお気に入り。すごく着やすい。
でも襟周りがちょっと余裕が出来すぎてしまったので後の生地の時(黒)は修正版で作成しました。

こなれてきたら次は念願のパンツです。
オタクアパレルってなんでこんなにボトムス少ないのかしら。
流れにのってまず茶色で。
試着を繰り返しながらパターンを修正。
特にお尻の当たりが難しく。体って思っているよりも立体的で美しくないのですよね。
汚い体のラインを少しでもマシにみせねばと試行錯誤しました。
ポケットを付ける事は諦めて(ポケットに手を突っ込む癖があるので生地が痛みそうだし。)なんとか完成。
裾を折れるようにして長さ調整もできます。
前はボタンとジッパーで開閉できるようにしました。これはハイウエストスカートの時もそうなのですが
どちらかだけよりは着ていて安定する気がします。
ここまで書いて気が付いていただけたと思うんですけども
服を作るために見た目以上に必要なものがあるんです。

 

作業工程ってどんなもの


服を作らない人が考える工程って今まで想像もしていませんでした。

型紙を作ります

裁断

縫います

ボタン付けます。完成

よく人に聞かれるとこんな風に言われるんです。
間違ってはないんですけど体感でそれだけではないです。

テストの布で作ってみたりするのでもう少し面倒です。
あと、材料って本当に見えるだけじゃないんですよ。


使っているものについて。

 

まず裏地
これは想定内だと思うのです。頼まれた時もここまでは用意してくれる方がほとんどです。
(だだし二度と受けません。メンタル死にます。)
でも今回作成したコナン柄ではコートとスカートにしか使用していません。
生地が分厚すぎて必要なかったのですが付けた方が見栄えも綺麗になると思います。表地より少し多いか同量の生地が必要ですよ。


糸。これなぜか忘れられがち。糸なかったらどうやって縫うの?ってなります。
私は縫う場所によって糸の色を変えたりするので一着作るのに3色以上買います。
茶色の場合は金、茶、こげ茶・青色の場合は金、水色、濃紺、青色(生地と同色)と4種用意しました。
金は飾り縫い用。色の濃い糸は繋ぎ目を目立たせたくないハイウエストスカートやジャケットで使用して
薄い色はステッチ入れる時や小物を縫うときに重宝します。
糸で1巻きで下糸分も巻き直すのですぐ足りなくなります。今回の服だとジャケットとパンツで1巻は使ったかなぁ。
飾り縫い無しで。


芯地・接着芯
とても重要なのですが作らないと知らないグッズなのかもしれません。
裾直しなんかの時便利ですが、自作服の時は最重要視すべきです。
今回の生地は厚めとはいえ襟等作る場合は襟っと強度と癖付けが必要です。
そんな時に生地の裏側や裾に貼っておくと見栄えが良くなります。私はアームホールと裾と袖、襟周りに貼りました。
他にも縫いほつれ防止の代わりに貼っといたりしています。
硬さがいろいろ売っているので使用したい場所によって使い分けを推奨します。
アームホールと襟は硬めので裾とか袖はやわらかいのって感じです。薄いか厚いかって事です。


ボタンやファスナー
装飾に使うパーツ。これ案外高額なのです。
しかも適当なの付けたら見栄え劣るし。

ボンド
接着剤使うとさぼってると思われる事あってびっくりします。
縫うより貼る方が綺麗にできる場所もあるんですよ。
縫うとどうしても生地に穴が開くし凹凸が出来ます。
私がよく使うのはスティックのりタイプの裁縫上手。
ほつれとめももちろん、仮縫い変わりにしたり襟がずれないように塗っておくととても便利でした。



いっつも思うけど。そんなに高額じゃないけど針も消耗品です。
材料費に入らないとか意味が分かりません。
使っていると布への入りが悪くなるので定期的に代えます。



型紙ってどんな紙が適切なのかは人によると思うんですけど私はA4用紙です。
一回作ったらスキャンしてデータで置いておくので。
つまり制作毎に印刷して捨ててます。素人なので型紙が毎回同じで作りませんしね。修正するから。


チャコペン
お気に入りの滲まない細い線が書けるペンは高いのであんまり使わないようにしています


電気
日中は仕事しているので照明も勿論ですけど、ミシンって電動ですよ。


消耗品はこんな感じです。道具としてはもっといっぱいありますよ。
なので見た目よりはお金も時間も神経も道具も使っているんですよって伝えたいのです。

 


どんどん作るよ

 

制作のって来たら後はもう感覚も冴えてくるのでコート、ジャケット、どんどん作る

工程は減らないし疲れる。

でも着た時の喜びの為

どんどん作る

辞めない。

継続する。

諦めない。妥協しない。

それが私のやり方です。

 


なんだかんだ言いましたがぴったりな服を着る喜びは市販では味わえない高揚感を得れるし
自分で作った達成感もそれを着て歩く特別感も 私は病みつきです。
同じ生地で服を作っている人と出会いたいなーと思っています。

 

なので少しでも興味を持たれたならば是非作ってみてくださいね